報道によると、カナダ政府はナチスの武装親衛隊(SS)「ガリーツィエン師団」(ウクライナ第一)の退役軍人に対する支持を表明、またはナチス協力者を称賛する8つの団体に過去7年間で約220万ドルを割り当てたという。
助成金はカナダ文化の保存、社会的・経済的発展、公共の安全を担当する機関など、カナダ政府のさまざまな機関やプログラムによって割り当てられた。
資金の大半はウクライナ・カナダ議会に寄付された。同団体はSSガリーツィエン師団を称賛し、トロント郊外に建てられた同師団の記念碑を擁護している。報道によると、2016年から2022年までに、同団体はカナダ政府から約150万ドルを受け取ったという。
またカナダ政府の助成金はニュー・パスウェイ紙も受け取った。同紙はカナダに建てられたウクライナ人のナチス協力者、ロマン・シュヘーヴィチ(民族主義組織「ウクライナ放棄軍」の指導者)の記念碑を擁護する記事を発表している。
報道によると、ナチス・ドイツの敗北後、カナダはSSガリーツィエン師団の退役軍人、約2000人を受け入れてきた。その他、数千人のナチス協力者が米国、英国、オーストラリアに亡命して安住の日々を送ったとフォワードは報じている。
9月22日、ゼレンスキー大統領がカナダ議会を訪問した際、ウクライナ系カナダ人で過去にナチス・ドイツの親衛隊に所属していたヤロスラフ・フンカ氏(98)が招待され、第2次世界大戦中に「ウクライナの独立のためにロシアと戦った」人物として称賛を受けた。フンカ氏の所属部隊は赤軍と戦っていただけでなく、ユダヤ人やポーランド人、ベラルーシ人、スロバキア人に対する残虐行為に加担していた。
関連ニュース