「公益」めぐり争い
NHKなどによると、国側は弁論で「普天間基地の危険性の除去は公益として軽視できない」としたうえで、県側が「申請から3年半が経過し最高裁の司法判断で確定しているのにも関わらず承認していない」と指摘。国の代執行を認めるよう求めた。
一方、県側は玉城知事が出廷し、意見陳述。「民意こそが公益だ」として、県の自主性を侵害する国の代執行は容認できないと主張した。
「代執行に至る前に対話を尽くさなければならないのに国は協議せず、強引な手法をとった。辺野古移設は、仮に承認しても12年かかるうえに、難しい工事などでさらに遅れる可能性もあり、早急な危険除去にはつながらない」
これまでの経緯を整理
辺野古移設をめぐっては9月、計画変更を承認するよう国が求めた「是正指示」は違法だとして県が起こした裁判で、県側の敗訴が最高裁で確定。国は県に対して「承認指示」を出したが、玉城知事が承認しなかった。そのため、国は事実上の工事強行を可能とする「代執行」に向け今月初旬に提訴していた。
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