ザポロジエ原発 - Sputnik 日本, 1920, 30.08.2022
ザポロジエ原発の安全性を巡る状況
ザポロジエ(ザポリージャ)原子力発電所は、欧州最大の原子炉数と出力を誇る原発で、2022年3月からロシア軍の保護下に入っている。度重なるウクライナ軍による攻撃で原発の安全性に問題が生じたため、9月初旬、IAEA(国際原子力機関)のグロッシ事務局長率いる調査団が査察。調査報告書では、原発の周辺を「安全ゾーン」とする必要性が訴えられているが、その後もウクライナ軍は原発敷地や周辺の町への散発的な攻撃を続けている。10月のザポロジエ州のウクライナからの離脱・ロシア編入に伴い、新運営会社のもとロシア国内の基準に即した運転に移行している。

露仏首脳が電話会談 ザポリージャ原発や穀物輸出をテーマに

© Sputnik / Aleksey Nikolskyi / メディアバンクへ移行ロシアのプーチン大統領
ロシアのプーチン大統領 - Sputnik 日本, 1920, 12.09.2022
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ウラジーミル・プーチン露大統領とエマニュエル・マクロン仏大統領が11日に行った電話会談では、ザポリージャ(ザポロジエ)原発の状況に大きな注意が払われた。ロシア大統領報道官が明らかにした。
プーチン大統領は、原発の物理的防御を保障するための特別措置が講じられていると伝えた上で、この地区でウクライナ軍から常態的な砲撃が行われている点を指摘し、ウクライナ政府に圧力をかける必要があると強調した。
露大統領府の声明によれば、「ザポリージャ原発に対し、放射性廃棄物の保管庫を含め、ウクライナ側から常態的な攻撃が行われており、悲劇的な結果がもたらされる危険があるという問題にロシア側は注意を促した」と述べられている。
ザポリージャ原発 - Sputnik 日本, 1920, 11.09.2022
ザポロジエ原発の安全性を巡る状況
ザポリージャ原発で6号機停止
露仏首脳は、ザポリージャ原発の状況をめぐる問題について、政治とは切り離して、IAEA(国際原子力機関)の参加の下、共に協力していく用意があると表明した。
またプーチン大統領は、マクロン大統領に対し、ウクライナは西側の武器を用いて、ドンバスの公共インフラ施設に対して、砲撃を行なっており、地元の住民らが被害を受けていると訴えた。
一方、食糧問題について、両首脳は、黒海港湾からの穀物はまず開発途上国に向けて、輸出されなければならないとの考えで一致した。これに関し、プーチン大統領は、欧州委員会はロシア産の農作物および肥料のアフリカ、中東、南米諸国への供給を妨げてはならないと強調した。
ウクライナからの穀物輸出、累計約250万トンに トルコや欧州へ - Sputnik 日本, 1920, 10.09.2022
ウクライナからの穀物輸出、累計約250万トンに トルコや欧州へ
これらの問題について、露仏大統領は、今後も省庁間を含むさまざまなレベルで対話を継続していくことで合意した。
先週、IAEAのラファエル・グロッシ事務局長を団長とする代表団がザポリージャ原発を視察した。IAEAは、発表した報告書の中で、原発および周辺への砲撃は、重要な設備を損傷し、放射性物質を無制限に漏洩させる可能性があるとして、即時に攻撃を止めるよう呼びかけた。現在、原発ではIAEAの職員2人が常駐し、任務にあたっている。
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