「西側の冒険的で素人的な政策が世界の食糧事情の不均衡を招いた」=プーチン露大統領

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ロシアのプーチン大統領 - Sputnik 日本, 1920, 21.11.2022
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ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は21日、「西側の冒険的で素人的な政策が世界の食糧事情の不均衡を招いた」との認識を表し、ロシアが食料問題の解決に向けて尽力する姿勢を示した。
プーチン大統領は次のように述べている。

「一部の西側諸国による冒険的で素人的な政策によって不均衡がもたらされた。その結果、食料不足に陥った国々を我々は助ける」

世界の食糧危機をめぐっては、10月に米ワシントンで開かれたG20財相・農相会議でも、ロシア代表のアントン・シルアノフ財相が「ロシアの港への入港禁止、ロシア金融機関のSWIFT排除、企業への制限などがロシア産食料や肥料の世界市場への輸出を妨げている。だから価格が不安定なのだ」と述べ、制裁に興じてロシア産食糧の世界市場への供給を阻害している西側諸国を批判していた。
ラブロフ外相 - Sputnik 日本, 1920, 21.11.2022
【解説】バリで開かれたG20サミット グローバルな問題の解決において大きな成果は得られなかった?
ロシアは一貫して世界の食糧問題解決に貢献する意思を示している。国連やトルコが仲介して7月に妥結した「穀物合意」に基づき、これまでに発展途上国や最貧国を中心に1500万トン以上の食料や肥料を輸出した。そのうち穀物に関しては、約9割がアフリカや東南アジアに供給されているという。
一方、同時に締結された黒海沿岸の港からのウクライナ産食料の輸出では、10月初旬時点で最貧国へ届けられたのは全体のわずか4分の1にしか満たないと伝えられている。全体の半数以上の便が欧州連合(EU)やその他の先進国に届けられており、より食糧事情が切迫している発展途上国に届いていないことが問題となっていた。

穀物合意

「穀物合意」はロシア、国連、トルコ、ウクライナの4者の協議によって7月末に結ばれた2つの協定。一つはウクライナの黒海沿岸の港からのウクライナ産穀物などの輸出に関する協定で、11月18日で期限を迎えたが120日間の延長が決まっている。もう一方はロシアと国連の間に結ばれたロシア産食品や肥料の世界市場への輸出に関する協定で、国連はロシア産農産物などへの様々な輸出制限の撤廃に責任をもつとしている。期限は3年間となっている。
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