プーチン大統領は次のように述べている。
「一部の西側諸国による冒険的で素人的な政策によって不均衡がもたらされた。その結果、食料不足に陥った国々を我々は助ける」
世界の食糧危機をめぐっては、10月に米ワシントンで開かれたG20財相・農相会議でも、ロシア代表のアントン・シルアノフ財相が「ロシアの港への入港禁止、ロシア金融機関のSWIFT排除、企業への制限などがロシア産食料や肥料の世界市場への輸出を妨げている。だから価格が不安定なのだ」と述べ、制裁に興じてロシア産食糧の世界市場への供給を阻害している西側諸国を批判していた。
一方、同時に締結された黒海沿岸の港からのウクライナ産食料の輸出では、10月初旬時点で最貧国へ届けられたのは全体のわずか4分の1にしか満たないと伝えられている。全体の半数以上の便が欧州連合(EU)やその他の先進国に届けられており、より食糧事情が切迫している発展途上国に届いていないことが問題となっていた。
穀物合意
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