「ノルドストリーム」の爆破工作

「ノルドストリーム」爆破テロ 犯行に関与疑いの船から髪の毛、DNA鑑定=独紙

昨年9月にロシアと欧州を結ぶ海底ガスパイプライン「ノルドストリーム」が爆破された事件で、ドイツの捜査当局は犯行への関与が疑われている船の中から衣服や髪の毛を発見し、DNA鑑定を行っている。18日、独紙「Bild」が報じている。
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同紙は船から見つかった物のリストを知るという関係者の話として、次のように伝えている。

「捜査当局は『Icebreaker』のサーマルTシャツや『Von Lamezan』の黒色の帽子などの服に付着した髪の毛を発見した。現在、研究所に送られてDNAの痕跡がないか調査中だ」

この衣服や髪の毛は「2023年の初め」に見つかったとしている。また、これらが犯行に関与した人物のものか否かは明らかになっていないとしている。この船は所有者によって転売されようとしていたといい、船内からはGPSナビゲーターも見つかったという。
これまでにドイツ連邦検察庁はスプートニク通信に対し、2023年1月18日から20日にかけて、「不審な貸与に関連して、無名の船舶を捜索した」と明らかにしていた。検察庁はまた、捜査中の船舶が「ノルドストリーム」を爆破するための爆発物を運ぶために使用された可能性があると認めた。
「ノルドストリーム」の爆破工作
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また、独紙「Die Zeit」は、独捜査当局が「ノルドストリーム」爆破テロに関与した疑いのある船を特定したと伝えていた。この船はウクライナ人2人が所有する、ポーランドに拠点を置く会社からレンタルされたもので、実行犯は国籍不明の男女6人だとされている。一方、独紙「シュピーゲル」も爆破の準備に使用されたとされる船「バイエルン・クルーザー50」が、バルト海に位置するリューゲン島のバグ岬に停泊していると報じていた。
ニューヨーク・タイムズ紙はこれより前、新しい調査情報として、「ノルドストリーム」テロ工作の背後には、ある親ウクライナ集団が絡んでいる可能性があると報じた。一方、ロシア大統領のドミトリー・ペスコフ報道官は、西側メディアによる「ノルドストリーム」破壊工作の新たな情報の公開は、関心を逸らせようとするミスリーディングであるとの考えを示した。
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