ウクライナ保安庁の報道官は現地メディア「ウクラインスカヤ・プラヴダ(ウクライナの真実)」の取材に応じた中で次のように発言した。
「我々は占領者、及びその協力者を襲う個別の爆発について、ウクライナ保安庁の関与を公式に肯定も否定もできない。しかしながら、ウクライナ保安庁のワシリー・マリュク長官が再三表明してきた通り、我々の大地に戦争、人々の死、暴力をもたらしたロシア人は爆発の炎に焼かれてきたし、今も焼かれているし、これからも焼かれることだろう! したがって、占領者に用意できる唯一の選択肢、それは死である。個別のケースの背後に誰がいるのか、それは我々が勝利した後に話すこととしよう」
爆殺未遂に関与した容疑で逮捕されたアレクサンドル・ペルミャコフ容疑者は捜査委員会の取り調べに対し、2018年にウクライナの諜報機関に動員され、2022年にロシア連邦へ入国したことを認めた。入国の目的はプリレーピン氏を「排除」することだったという。
負傷したプリレーピン氏の治療にあたったニジニ・ノヴゴロド州のグレブ・ニキーチン医師によると、手術は成功したという。被害者は意識を取り戻したものの、現在は速やかな回復のため医療麻酔により睡眠しているとのこと。
プリレーピン氏は作家であると同時に、政治団体「正義のために」の創設者で政治家としても知られる。2021年に露野党「公正ロシア」と統合するまで代表を務めた。
昨年8月、モスクワ郊外でジャーナリストのダリヤ・プラトーノワ氏が乗った車が爆破される事件があった。亡くなったプラトーノワ氏は露著名思想家のアレクサンドル・ドゥーギン氏の娘だった。また、先月2日にはサンクトペテルブルクで爆発があり、戦場ジャーナリストのウラドレン・タタルスキー氏が殺害されている。
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