注目を集めることに成功
21日、ロシアの主導で国連安全保障理事会が開催され、ノルドストリームに対する妨害行為に関する協議が行われた。ロシア側はこの会合に向けて、国連事務総長に対してテロ攻撃の調査委員会を設置するよう求める国連安保理決議案を作成した。
ロシアのドミトリー・ポリャンスキー国連次席大使によると、西側諸国はロシア側にとって都合の良い時間帯に会合を開くことを許さなかったという。
ロシアのワシリー・ネベンジャ国連大使は会議の中で、ロシアは誰がどのようにノルドストリームを爆破したのか、またその動機と方法を知っている可能性が非常に高いと発言した。また同氏は、この被害に対する補償の必要性も指摘した。
また、会合前にスウェーデン、ドイツ、デンマークが国連に共同メッセージを送った。そのメッセージでは、ノルドストリーム事件の経緯を明らかにする作業はまだ進行中であると述べられていた。一方でロシア側は、調査の進展についてロシア側に知らされておらず、ネベンジャ氏が指摘しているように、不透明で「米国の兄弟の痕跡を隠蔽しようとする試み」に過ぎないと強調している。
会合の冒頭、ローズマリー・ディカルロ政治問題・平和構築担当事務次長は、国連はこの疑惑を確認も検証もできないと指摘した。しかし、この件に関する議論は継続されることが分かった。ロシア大統領府のペスコフ報道官によると、ロシアは透明性のある徹底した調査を行う必要性があるという点に注目を集めることに成功した。
バイデン大統領の指示で
ロシアがやったのでなければ、われわれの誰かがやったのだろう
ノルドストリームの爆発事故後、西側諸国は状況が解明される前から、ロシアを妨害行為で非難する動きを急がせた。ドイツ、デンマーク、スウェーデンがこの件の調査を開始したが、ロシアは調査チームに加わることを認められなかった。
数カ月にわたる調査の後、西側諸国の多くの当局者が、ロシアは今回の攻撃の責任は「おそらく」ロシアにあるのではなく、「西側諸国のうちの誰か」であると主張し始めた。しかし、ロシアが自国のパイプラインを弱体化させても利益を得られないと強調する人はほとんどいない。そして、ロシアが被る損害に関してはまだ算出ができていない。
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