プーチン大統領はまた、「穀物合意」の枠組みにおけるロシアの条件を履行しないのは、西側諸国による厚かましさと無礼さだと指摘した。
「まったくの露骨な厚かましさと無礼さだ。これによって自ら自分たちの評判を落としている。特に、彼らは穀物合意の保証人として事実上行動していた国連事務局の権威とリーダーシップを損なった」
プーチン大統領によると、「穀物合意」を延長するためにロシア政府は奇跡的な忍耐力と寛容性を発揮した。西側諸国の中で自国の義務や合意を履行した国は1つもなく、すべての国が常にロシアに対して何かを要求するだけだったという。
「西側諸国は穀物合意を破壊するためにあらゆることを行い、そのための力を惜しまなかった」
プーチン大統領はまた、ウクライナ産穀物は世界にとって重要だという主張は嘘であり、悪用行為だと指摘した。
「ロシアが世界の小麦市場に占める割合は20%だが、ウクライナは5%未満だ。これらの数字そのものが自らを物語っている」
プーチン大統領は、世界の食料安全保障に多大な貢献をしているのはロシアであり、ロシアは無償および商業ベースの両方で世界市場においてウクライナ産穀物の代わりをつとめる用意があると述べた。
プーチン大統領は最後に、穀物合意へのロシアの参加原則が例外なくすべて考慮され、実行される場合、ロシアは同合意に復帰する可能性を検討すると強調した。
「穀物合意」に関するロシア国防省の立場
ロシア国防省19日夜、今月20日以降、ウクライナの港に向かうすべての船舶は軍用輸送船としてロシア軍の正当な標的とみなされると発表した。
ロシア国防省は、黒海を航行するこれらの船舶が有する国籍の国々は自動的に紛争当事者となると指摘した。同省は、このような決定は穀物合意の停止と海上人道回廊の閉鎖によるものだと説明した。
ロシアのペスコフ大統領報道官は17日、「穀物合意」の効力が停止すると発表した。ぺスコフ氏は合意停止の理由について、ロシア産作物の輸出など、「ロシアに関する合意が現在に至るまで履行されていないためだ」と述べた。
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