NHKによると、クナシル島近海でのホッケ漁は、露日協定をもとに例年9月16日に解禁されていた。だが、今年は10月に入っても交渉すら開始されておらず、露日領海の中間ラインの日本側で操業しているという。また、例年10月16日から始まるタコ漁についても見通しが立っていない。日本水産庁は「ロシア側からの操業実施に向けた肯定的反応がみられない」としている。
日本にチャンスはないのか
ただ、日本側の望みが潰えたとみるのはまだ早い。露日関係が悪化して久しいが、これまで遅れが出たり条件付きでありながらも妥結している漁業協定もあるからだ。
2022年6月、露外務省は日本政府が協力金の支払い義務を果たすまで、露日間の漁業協定の履行を停止すると発表。しかし、その後日本政府は必要な手続きを済ませ、ロシア側は態度を軟化。昨年のホッケ漁は例年より2週間ほど遅い9月30日から開始した。
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