ダイヤモンド・プリンセス号は、米プリンセス・クルーズが運用する大型クルーズ客船。2004年の就航以来、夏はアラスカ、冬はアジアを中心に運航している。
同船は乗客を乗せて1月20日横浜港を出発し、鹿児島、香港、沖縄を巡り、2月4日に横浜港に帰港する予定だった。しかし、香港で下船した乗客の1人が新型コロナウイルスに感染していたことが判明。
4日、ダイヤモンド・プリンセス号は乗客2666人、乗務員1045人、計3711人を乗せ、横浜港に到着。
同日午後、運営会社のプリンセス・クルーズは下船延期を決定。5日、ダイヤモンド・プリンセス号内で10人の新型コロナウイルス感染者を確認した日本当局は、乗員乗客を19日までの14日間、船内で待機させ、検疫を行うと発表した。
17日、米国籍の乗客で無症状、および非感染の約380人はダイヤモンド・プリンセス号を下船し、米政府が用意したチャーター機に乗り込み、米カリフォルニアの空軍基地へと出発した。
オーストラリア、イスラエル、イタリア、カナダ、韓国政府も自国民の避難措置を検討、発表している。