ここ数週間、一部のメディアは朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の金正恩国務委員長が重病、死亡説、あるいは新型コロナウイルスに感染し、権力は妹の与正氏に移ったなどを報じている。
金委員長は4月12日以降、公の場で姿を見せていない。北朝鮮メディアは定期的に正恩氏のサインが入った様々な人物や団体への親書を公開しているが、北朝鮮政府はこれについてコメントしていない。
正恩氏は祖父(金日成)の誕生日である4月15日に、父(金正日)と祖父の霊廟を参拝するという思想的に重要な行事を欠席した。このことから正恩氏が重病あるいは死亡説が噂されるようになった。この行事欠席は前代未聞の出来事だった。
しかし、この出来事が間接的に正恩氏が病気である可能性を示唆しているにもかかわらず、北朝鮮側からの公式声明はなく、他の情報源からの多少なりとも信頼できる情報もない。