Место утечки на газопроводе Северный поток-2 у берегов датского острова Борнхольм - Sputnik 日本, 1920
「ノルドストリーム」の爆破工作
ガスパイプライン「ノルドストリーム」と未使用の「ノルドストリーム2」で爆発が発生したのは2022年9月。ドイツ、デンマーク、スウェーデンは工作活動による破壊の可能性を否定しなかったが、爆破の犯行を認める声明はいずれの側からも出されなかった。ところが2023年2月初め、ピューリッツァー賞受賞の調査報道記者、シーモア・ハーシュ氏が、破壊工作に米国が関与というすっぱ抜き記事を発表。米国はこれを否定したが、ロシアは「ノルドストリーム」の爆発が破壊行為だったという新情報を受けて、国連安全保障理事会の開催を要請した。特設コーナーは、破壊工作の捜査に関する最新情報、専門家の評価や見解を逐次掲載しています。

ロシア、「ノルドストリーム」爆破の調査について国連に協力を要請

© Sputnik / Alexei Panov国連安全保障理事会
国連安全保障理事会 - Sputnik 日本, 1920, 26.03.2023
サイン
ロシアは、デンマーク、スウェーデン、ドイツを含むすべての国に対し、ガスパイプライン「ノルドストリーム」の破壊工作について国連委員会と協力して調査するよう呼びかけた。国連安全保障理事会のロシアによる決議案の中で述べられている。
文書によると、国連安保理は「各自で国内調査を行う国を含む国連加盟国に対し、委員会に全面的に協力し、情報を共有するよう呼びかける。」
決議案には、グテーレス事務総長に対し、「ノルドストリーム」と「ノルドストリーム2」の破壊工作に関するあらゆる側面について、包括的で透明性のある独立した国際調査を行うための国際独立委員会を設置するという要請が含まれている。また、実行者、支援者、組織者、共謀者を特定する必要について言及されている。
同文書によると、国連安保理は、特定の国家が行う調査について関係者の参加を呼びかけている。また、破壊工作を組織し、資金を提供し、実行した全員が責任を負うべきだと指摘されている。
事務総長には、この委員会の設置の様式について安保理に報告するために、30日間の猶予が与えられた。この決議案に対する採決は28日に予定されている。
ドイツのオラフ・ショルツ首相と米国のジョー・バイデン大統領 - Sputnik 日本, 1920, 22.03.2023
米国人記者シーモア・ハーシュ氏による調査
CIAとドイツ諜報機関、パイプライン「ノルドストリーム」爆破の代替物語を作るよう依頼=米調査報道記者ハーシュ氏
2022年9月26日、ロシアの欧州向けガス輸出パイプライン「ノルドストリーム 1」と「ノルドストリーム2」の2本で同時に爆発が発生した。これについてドイツ、デンマーク、スウェーデンは、標的を絞った妨害工作の可能性を否定せず、ロシアのプーチン大統領は、パイプラインの爆発は明らかにテロ行為であると述べた。
2月、ピューリッツァー賞を受賞した米国人記者のハーシュ氏は、ノルドストリーム爆破事件の調査に関する記事を発表した。その記事では、2022年夏に行われた北大西洋条約機構(NATO)の軍事演習「バルトップス演習」の際に米国人ダイバーがノルドストリームの下に爆薬を仕掛け、その3カ月後にノルウェー人が作動させたと述べられている。ハーシュ氏によれば、バイデン米大統領が、国家安全保障チームとの9ヶ月以上に及ぶ秘密協議の末、破壊工作を決行したという。
3月上旬、ニューヨーク・タイムズ紙は、新しい調査情報として、「ノルドストリーム」テロ工作の背後には、ある親ウクライナ集団が絡んでいる可能性があると報じた。その後、他の複数の欧米主要メディアも同様の資料を掲載した。
一方、ロシア大統領府のドミトリー・ペスコフ報道官は、西側メディアによる「ノルドストリーム」破壊工作の新たな情報の公開は、関心を逸らせようとするミスリーディングであるとの考えを示した
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